花屋でもよく見かける、誰でも知っている身近な植物・
しかし世界には熱狂的な蘭コレクターがたくさんいて、日本で毎年開催されている 「世界らん展日本大賞」にも、蘭を見るために日本全国から45万人もの人々が集まってくるとか!
そこまで人を惹きつける蘭っていったい何? そんな蘭の
魅力を探るべく、 今回の「イケ!ブクロツアーズ」は
世界らん展日本大賞 2007に足を運んでみました。
 
    東京ドームが蘭だらけ
会場となったのは、野球でおなじみ東京ドーム
入り口をくぐると大きなドーム全面を埋め尽くす蘭、その数なんと10万株
カラフルな蘭の色彩とふんわり甘い匂いにつつまれて、なんだかいい気分。
部門別・種類別にたくさんのブースがあって、ディスプレイも個性的!蘭でできた家や、江ノ島灯台。自転車を使ったアバンギャルドな作品も。もっと詳しく見る
コンセプトは「ギリシャ神話」
メデューサ今回のらん展のコンセプトは「ギリシャ神話」ということで、入り口の両側に太陽の神「アポロン」と月の女神「アルテミス」をかたどった蘭、真ん中には大きなアフロディーテ像が。
蘭の英語名orchid(オーキッド)の語源となったという蘭orchis(オルキス)というのはもともとギリシャ語だそう。
今回はその語源となった蘭オルキスが日本初公開されていました!なぜ今まで公開されてなかったのかは謎ですが、手のひらに収まるくらいの小さな苗。
そしてもうひとつ特別展示された蘭「メデューサ」。細く長く伸びる多数の花が、まるでギリシャ神話に出てくる、毒蛇の髪を持つ女神メデューサにそっくり!もっと詳しく見る
花の形が千差万別
蘭の最大の魅力は、驚くほどに個性的な花の多様さ!種類によって花の形も葉の形も、においも全然違うんです。日本でもおなじみのカトレアに、おめでたい胡蝶蘭、人の顔みたいなパフィオペディラム、小指の先ほどの小さな花もあれば手のひらサイズの大きな花もあり、葉っぱの大きさも形も数も見事にバラバラ。
なぜこんなに違うかというと、蘭は虫に花粉を手伝わせる虫媒花なので虫を誘うために巧みに形を変えて進化してきたからだとか。 目当ての虫そっくりに化ける花もあれば、虫の好きな匂いを出したり、罠を仕掛けたり。生きるために様々な工夫をしてきた結果が、この多様な花の姿なのです。
とはいっても、蘭は交配がしやすい植物で、人工的な交配によってどんどん新しい種が生まれ続けているそうです。 どれが原種でどれが交配種かは、素人には全然分かりませんね。もっと詳しく見る
授賞式も覗いてみました
「世界らん展日本大賞2007」のタイトル通り、この展覧会は毎年日本全国から自慢の蘭が出品されるコンクールです。 
今回1153株のなかから見事日本大賞を受賞したのは、青森県・小泉進さんの「ゴールドシュミッティアナム"コイズミ"」。
蘭の価値を知らなくても、目を見はる豪華さ。高そうです。
ちなみにこの賞は受賞式当日の朝に決定するとかで、青森県に住む小泉さんも朝発表を聞いてから、午後あわてて東京まで飛行機で飛んできたとか。
日本大賞のほかにも「フレグランス審査部門」「ディスプレイ審査部門」「フラワーデザイン審査部門」「美術工芸審査部門」「寄せ植え審査部門」など5つの部門があって、様々な形で蘭の美しさを競っています。
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いっぱい売ってる
らん展は、蘭を観賞するだけでなく、蘭業者の販売会も兼ねています。たくさんの種類の蘭の鉢植えや苗がずらっと並んでいます。関連書籍や「栽培相談コーナー」まで完備。蘭業者さんに直接詳しいお話を聞けるので、素晴らしい蘭を見た後、「私も育ててみようかしら」と思っちゃった人には最高の環境。ちなみに、鉢植えを買って家で蘭を観賞したいという人には、つぼみでなくもう咲いている鉢のほうがオススメだそうですよ!蘭はつぼみは咲かない可能性もあるけれど、咲いてしまえば枯れるまでの期間がとても長いからだそうです。ほかにも、ここだけでしか買えない限定のグッズ(蘭の香水、オフィシャルグッズなど!)もありました。もっと詳しく見る

蘭の不思議
蘭を観賞するときに個性的な花を見るだけでもとてもおもしろいのですが、蘭という植物は、もっと堪能できるポイントがたくさんあるんですよ。東洋蘭と洋ランでも、鑑賞のポイントが違うみたいです。もっと詳しく見る

まず香り。「フレグランス部門」があるように、蘭には様々な香りがあります(香らないものもありますが)。 スイカっぽい香り、コショウ、チョコレート、柑橘系等など・・・嗅いでみると、その違いに驚きます。さらにおもしろいことに、夕方までしか匂いを出さなかったりする蘭があるんです。虫が飛ぶ時間を知っているのでしょうか?もっと詳しく見る

くねくねと鉢からはみだしている根っこ。 これは気根といって、地上に伸びて空気中の水分を吸収する根。蘭のほとんどが着生植物で、着生植物というのは、土に根を下ろさず木や岩などに根をはる植物のこと。蘭は地球で最も遅く生まれた植物なので、地面に居場所がなく着生植物になったともいわれています。もっと詳しく見る

そしてをよく見ると、なんだか下の方ふくらんでいる蘭がありますね。これが、バルブといわれるものです。この部分はいわば蘭の栄養貯蔵庫。着生植物の蘭は、地中にたまる水分や養分をあてにできないので、ここに水分などをためているんです。つやがあってふくらんでいるバルブは、生育が順調な証。ラクダのこぶと一緒!もっと詳しく見る




知れば知るほど奥が深い蘭の世界。
今回のらん展の他にも日本各地でラン展は行われているので、
機会があったら是非足を運んで、蘭の世界に触れてみてくださいね!
 

世界らん展日本大賞2007
at 東京ドーム
2007年2月24日(土)〜3月4日(日)公開 http://www.jgpweb.com/