チャム!チベット・スピリチュアル・フェスティバルにて仮面舞踊(チャム)を楽しむ。
レポートbyM.  
昨年池袋の護国寺で行われた「砂曼荼羅ライブパフォーマンス」にひきつづき、今年もチベット芸術文化を紹介する「チベット・スピリチュアル・フェスティバル」というイベントがGWの8日間にわたって開催されました。 今回は、砂曼荼羅のほかにチベット仮面舞踊や法話、護摩、写真展など盛り沢山。しかも無料! これは行かなくては!ということで、初めて見るチベット仮面舞踊(チャム)を楽しみに、護国寺まで行ってきました。

GW真っ只中だったため、残念ながらイケ!ブクロツアーズが伺ったのはフェスティバル初日の4月29日だけ。 砂曼荼羅・法話・護摩などは見ることができなかったので、初日に行われたチャム(仮面舞踊)をレポートします。 当日は、雲ひとつない真っ青な晴天!境内や本堂に飾られた五色の旗がまぶしいです。
門をくぐると本部テントやチベットカフェがあり、開会前からたくさんのお客さんで賑わっていました。チベットカフェではチベット伝統のバター茶や、チベット菓子を楽しむことができました。敷地内では来日中のチベット僧が普通に歩いているので、なんだか外国にきたような感覚です。

さあ、チベット仮面舞踊(チャム)が始まりました。舞踊の前に、音楽を演奏する儀式から始まります。
チャムとは、もともとチベットで大晦日に行われる仏教儀式で、チベット僧の修行の一環として13世紀から続く伝統の踊りです。 今回チャムを披露してくれるのはゾンカル・チョーデ寺から来日したチベット僧8名。このお寺はチベットの中でも最も古い僧院のひとつで、チベット仏教はもちろん、砂曼荼羅やチャム、バター彫刻なでの仏教芸術に力を入れていることで有名!「ゾンカル・チョーデ寺のチャム」といえばチベット人も「一度は見たい!」と思っているくらいだそうで、そんな伝統ある舞踊が日本で、しかも池袋で見れるなんて感激です。



チャムを踊ることができるのは、修行を積んだ僧侶だけ。修行のひとつなので、瞑想状態に入って仏と一体になりながら踊るそうです。チャムは全部で6部編成になっていて、1部ずつ全然違う衣装や仮面をつけた僧が出てきて踊ります。それぞれが菩薩や仙人など神様の姿をしています。各部ごとに踊りの意味も違っていて、まず最初に出てきたのは、チョイケという守護尊だそう。仮面の厳しい表情・派手な衣装とは対照的な、非常にゆっくりとした踊り。
印象的だったどくろの衣装。2人のどくろがゆったりと同じ動きで踊る姿がなんとも微笑ましく映ります。
でもこの骸骨の仮面、よくみると頭にも骸骨が5つのっている!腰には虎皮をモチーフにした布を巻いていますが、この虎の顔もイラスト的で、おもしろいです。
3匹の、獣の仮面をつけた僧がでてきました。一番右は鼻が長いので象ですね。あとの2匹はなんでしょう?この仮面舞踊は、見た目は恐いけれど「全ての汚れ・障害を取り除く」という願いが込められた内面はとても優しい祈りの踊りなんです。
第5部は仙人行者の修行を表したものらしく、仮面をつけずに仙人(?)の姿をした人が現れました。日本人のイメージする仙人とは随分違いますね。手を合わせた後、太鼓を鳴らしながら小さな声で歌っていました。読経をしているようですが、何か童謡を聴いているような懐かしい気持ちになりました。

最後に出てきたのは仮面をつけていない、派手な5色の布のついた帽子を被った5人の僧。また帽子のてっぺんに骸骨がのっていますね。手に黒い布を持ち、リズミカルに優雅に踊っています。5人揃うととても迫力があります。写真では分かりづらいですが、全員頬に黒い点を書いています。どういう意味があるのでしょうか?そして衣装はどれもとても細かく装飾されていて、柄は日本の着物ととても似ています。
とても綺麗なこの仮面舞踊(チャム)、チベットではこの踊りを見ると仏の加護が得られ、厄が払われると言われています。とてもおめでたい踊りなんですね。

なかなか見ることのできないチベットの仮面舞踊(チャム)、いかがでしたでしょうか。今回は残念ながら全日参加とはいかなかったのですが、他にも興味深いイベントがたくさん開催されていました。会期中展示されていた、渡辺一枝さんのチベット写真展もとても素敵でした。 来年も是非また開催してほしいですね!
  チベット・スピリチュアル・フェスティバル2007 http://www.tibethouse.jp/event/2007/festival07/
  2007年4月29日(日)〜5月6日(日) 大本山護国寺にて開催